「えっ、形成外科?整形外科ですか?」
残念ながら形成外科はあまり認知されておらず、未だによく整形外科と間違われることがある。
私も医学生の頃は形成外科の仕事をよく理解していなかった。ただ、形成外科医はけが、やけどや床ずれなどの傷のスペシャリストであるという漠然としたイメージを抱いており、なり手がそう多くなくオンリーワンの存在に感じていた。
整形外科は一般的に骨の病気を扱うが、形成外科は主に体表面の病気を扱う。
具体的な形成外科の仕事は、皮膚の病気で切除を必要とする場合、ガンなどで体表面に欠損が生じた部位に再建を必要とする場合や先天奇形による形態および機能の改善を必要とする場合などが挙げられる。
病気ではないが体表面の形態の改善として若返りや美容などの手術も行う。これについて、個人的には一般の美容外科より形成外科はいい仕事をすると思う。
古くより形成外科の手術は存在していたのだが、 形成外科としての歴史は浅く、第二次世界大戦以降に欧米で発展した。本邦では1960年、東京大学病院の診療科として掲げられるようになった。
このように、他の科に比べると歴史は浅いので、形成外科の仕事がなかなか認知されていないのは致し方がないのかもしれない。
見た目もそうだが、体表面のトラブルなら形成外科にご相談を!