クリニックの内装を依頼するにあたって医院の内装を生業とする会社3社にそれぞれ見積もりをお願いした。提案された内装プランこそあまり違いはなかったが、見積もりの値段に相当の開きがあった。消費者にとってその商品の適正価格を知るには多くの情報を必要とし、そして、その情報の中から比較検討がなされなければその価格が適正であるかどうか判断し得ないだろう。日々私たちが食しているなす一つを取り上げても、産地や収穫量などから変動する相場に影響されてその価格がいったいどれくらいのものが妥当なのか知るには、日々蓄積されたデータが必要である。前置きが長くなったが、提示されたクリニックの内装の見積もりが妥当なものか判断するにはあまりにも情報が不足していた。使用する材質、施工を担当する職人の技量などによりその価格は影響されるだろうに私にはそれらを評価する情報がない。価格ばかりにとらわれ、なかなか1社に絞れずにいた私であったが、提案されたイメージなどの図案を見返すうちに『明るく清潔感のあるクリニック』を目指すという初心に立ち返えることでようやく1社に依頼することとなった。結局のところ価格も大事だが、相手が信頼におけるかどうかで、自分の意向を汲んでやってくれるところが最終的に決め手なのだろう。
9月より施工が開始します。近隣住民の皆さま、ご迷惑おかけいたします。