10月でなくとも本場ドイツのビール祭りが楽しめると聞き、芝公園へ足を運んだ。
最終日とあって混雑が予想されたが、最強台風接近の影響を懸念した成果、客足が遠のき会場は空席が目立った。台風の影響は何のそので、空は雲に覆われていたが、雨降りもなく心地よい風が吹き、かえってビール日和に私は感じていた。陽気なドイツ人楽団が音楽を奏でる中、ビールにミュンヘンの白ソーセージと至福の時を過ごした。陽気なドイツ人は観客の日本人を舞台に上げては共に踊ることを催促する。我々はシャイな民族であり、突然舞台に上げられてもあたふたするばかりである。一曲が終わるたびに演奏者はビールジョッキを片手に乾杯の音頭をとる。我々シャイな民族であるが、礼に重んじるため乾杯することに対しては必要以上に応えてしまう。何曲か終わるころには完全にできあがってしまう日本人である。白ソーセージは皮から中身を吸い出すのがミュンヘンっ子の食べ方かもしれないが、我々日本人は皮も食べるんだな。