「なんでおでこから水が出るのかなぁ。」
「それは、汗だよ。」
おそらく物心ついて初めて経験する猛暑にどうにかならないものかと父親に助けを求める女の子がいた。どことなくほのぼのとした親子の会話に聞き入ってしまう私も苦悶の表情を浮かべたまま日陰から出れずにいた。照り続ける太陽があたかもヘルシオの炙り機能のごとくヒトの肌を焦がさんと思われるほどに思えたのだ。
私の幼少期頃はここまでの暑い夏であったのかと回想すれば、やはり温暖化かなと思う。しかしながら、最近この温暖化が二酸化炭素を主とした温室効果ガス濃度による学術的知見に対する懐疑論がある。誕生以降地球は氷河期と間氷河期を繰り返しており、現在の温暖化は自然の気温変動の一部と考える知見である。二酸化炭素は20世紀に飽和状態でこれ以上の気温上昇は考えにくく、可視光より温度上昇の影響のある紫外線や太陽磁場が影響しているのではないかという考えもある。懐疑論の多くは人為的要因よりも自然的要因によって気温は上昇していると考えるものが多い。その中には、温暖化が人為的に招かれたのであれば、地球は来る氷河期を免れており、人によって多くの生命が救われているなどと考える者もいる。米国のトランプ大統領がパリ協定を離脱したのも、おそらく彼は地球温暖化に対して懐疑的主義なのかもしれない。
温暖化の懐疑論は興味深い話だが、これまで人は自然をいっぱい破壊してきたのは事実であるから、今後、人が自然と共存するための努力をこれからも怠ってはならないのが私の意見である。