出身地に誇りを持つことは郷土愛といえよう。東京に隣接した県である神奈川、千葉、埼玉の3県は、何かにつけて互いにライバル視している。北関東の栃木・群馬・茨城の3県の関係のようなものだろう。北関東の3県は互いに拮抗しており、互いに切磋琢磨している印象を受けるが、東京に隣接したこれらの3県は、横浜ブランドをもつ神奈川の一強に追従する千葉と埼玉といった関係である。なぜか千葉も埼玉も横浜に一目を置いており、もはや神奈川が他の2県をライバル視していないことにうすうす自覚しているため、神奈川の一強に対して異を唱えるものはいない。残る2県は自分の県が上だと徹底抗戦の構えではあるが、千葉がやや上にたっているのではないかと埼玉県民である私も感じざるを得ないのが、東京ディズニーランドと成田国際空港の存在である。千葉でありながら東京ディズニーランド、東京を笠に着るあたりが千葉の弱みにも感じられるが、日本全国いや世界からもこの夢の国を訪れる人々の数は計り知れない。東京ディズニーランドと成田国際空港を有することで日本人ならば一生のうちで埼玉に行かずとも千葉に訪れないものはいないだろうといっても過言ではない。埼玉県民である私もこの点に関してはぐうの音も出ない。負け惜しみにもとれるかもしれないが、さいたま新都心は東京スカイツリーの建設予定地として最後の最後まで候補として挙がっていた。