初夏を迎えて、登山やハイキングなどのアウトドアのレジャーを楽しむ人が多くなるシーズンであろう。この時期になると日焼け(日光皮膚炎)・虫刺されなどの皮膚トラブルが多くなる。また、意外に植物にかぶれる方も多く見られる。
今回は、皮膚のかぶれ(接触性皮膚炎)を引き起こす植物を紹介したい。ツタウルシ・ハゼ・ヤマウルシなどのウルシ科の植物で樹液に含まれるウルシオールにアレルギー反応を示すことが多い。また、イラクサの葉や茎にあるとげの様な毛には蕁麻疹症状を引き起こすヒスタミンが含まれているので触れないようにしたい。センニンソウ・キンポウゲ・サトイモの葉や茎に含まれる汁液も皮膚のかぶれを引き起こすことがある。このような植物に触れてしまったら、水洗いでかぶれを引き起こす化学物質が肌に作用することをいくらか軽減できる。これらの植物を写真で紹介しない限りイメージがなかなかわかないと思われるが、ここでは登山やハイキングなどのアウトドアを存分に楽しむには、事前に図鑑などで危険を回避するための知識を養う必要があるということを警鐘するにとどめる。兎にも角にもアウトドアレジャーにおいて皮膚トラブルを回避するには極力肌を露出しないということだろう。