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執筆者の写真林院長

訪問診療


特別養護老人ホームへ定期的に皮膚科疾患や床ずれなどの訪問診療を行っている。医療技術の飛躍的進歩により多くの人が長寿を全う出来るようになった。入所者の多くは80歳以上を超える方々ばかりである。そして、多くの方は元気であるが、認知症などにより日常生活を送る上で介護を必要としている。

いつものように私は各お部屋に足を運び、容態を診察していた。ふと、トイレの前から話し声が聞こえてきた。

『ここにつかまって、ズボンおろすよ。』

『あいよ。』

会話から察するに入居者の女性を介護士の女性が、トイレの介助をしているようである。

『あら、やだ。血が出てるじゃない。どうしたの?』

『ホントだ。生理かなぁ。』

『ハハハ、そんなわけないでしょ。』

『じゃぁ、セックスかな。』

『はい、はい。トイレ済んだ?』

いくつになっても下ネタを楽しむものなのだろうか。皆さん元気で何よりである。

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