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執筆者の写真林院長

褒め上手


褒められて気分を害する人はそう多くないだろう。ただ、褒め方やその状況によっては気分を害することもある。 私が考えるに、褒め手と受け手の間に忖度が見え隠れすると、受け手側はそれに気づいて気分を害するのだろう。例えば、アパレルショップの店員が客にあれこれ試着させては『お似合いですね。』と購入をすすめることや接待ゴルフで過剰なまでに『ナイスショット。』を連呼することなどである。 最近、あるメジャーリーガーの試合後のインタビューで敵チームの選手のプレーをよく褒め讃えているのに感動を覚えた。褒め上手であることは米国の国民性なのかもしれないが、そこには忖度などなく、相手選手へのリスペクトがあるから美しいのだろう。 『あなたが作る料理は私が作るより美味しいね。』 『あなたが掃除するとどうしてこんなにピカピカになるの。』 結婚後、妻に事あるごとに褒められ続けられた結果、料理・掃除の家事全般をすすんでやるようになった。そこには尊厳などなく、忖度しかないことに気がつくのが少々遅かったようである。

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