『黒いタクシーは優良ドライバーしか運転できないんですよ。』 と語るドライバーは黄色いタクシーを運転していた。日本交通に限ったルールかもしれないが、そのドライバーは黒タクを運転する難しさを語り続けた。年齢が65歳以下で数年間無事故無違反であることや『上級乗務員』という資格取得に講習を受ける必要があることなど厳しい条件があるらしい。『私は後一歩のところで、違反してダメだったんです。今のところ1年近く、無事故無違反です。次こそは頑張りますよ。お客さんも黒いタクシーに乗りたいでしょ。』ミラー越しに目をキラキラさせながら黒タクへの憧れを語り続けた。これからは黄色いタクシー(ヒヨコ)ではなく黒いタクシーを捕まえるようにしようかな。