生後3カ月頃から赤ちゃんが突然夕方頃にワケもなくギャン泣きすることを黄昏泣きというらしい。子育てパパママは赤子が泣けば、お腹を空かしているのだろうか、オムツが湿っているのだろうか、眠いのだろうかと察しようとする。ところが、ギャン泣き以外よい言い表しが思いあたらないが、その泣き方はその手の類いとは異なる様相である。泣くことでしか身の危険を知らせることのできない赤子がワケもなくギャン泣きするので、親としては病気の心配をついしてしまう。医学的にもまだ解明されてないが、黄昏泣きは自律神経系の未発達に関連したものではないかと考えられている。 今日も夕暮れ時に黄昏泣きをしている。妻が我が子を抱いてあやしていた。私は母子のそばで見守りながら黄昏泣きをするのも少しずつ成長している証なんだなと感じていた。一向に泣き止む気配がない中、妻は何かに気づいたようだ。 『ん、うんちしたのかなぁ。』 オムツを開けて、ぼそっとつぶやいた。 『あれ、うんちじゃないかぁ。』 どことなく妻の背中が落胆した様に映って見えたので、私はあることをなかなか言い出せずにいた。実はその匂い、私が放屁したからなんて・・