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執筆者の写真林院長

食物アレルギー


 食物アレルギーには原因となる食物を摂取後2時間以内にアレルギー症状を来たす即時型アレルギーがある。アレルギー症状には蕁麻疹やアトピー性湿疹などの皮膚症状、下痢などの消化器症状や呼吸苦・意識消失などの全身症状を呈するアナフィラキシーがある。食物アレルギーは新生児〜乳児に多く4割程度見られる。しかしながら、食物アレルギーは成長とともに原因となる食物に対して免疫寛容により耐性が得られるので、学童期以降はほとんどが改善し、1割程度に食物アレルギーが見られる。  特殊な食物アレルギーとして、原因となる食物を摂取してから運動することでアナフィラキシーを来たす食物依存性運動誘発アナフィラキシーがある。また、花粉に感作された人がその花粉アレルゲンと交差反応のある果物や野菜を摂取した時、口腔粘膜に限局したアレルギー症状が見られる口腔アレルギー症候群がある。ちなみに、スギ花粉はトマト、シラカバ花粉はりんごなどに交差反応がある。  アレルギー検査にはプリックテストや特異型IgEを証明する血液検査がある。治療は原則原因の除去である。

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