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執筆者の写真林院長

足を組む人


大江戸線の車両幅は他の在来線に比べて狭く、座席に座っている人が足を組もうなら狭くて通れない。日本では足組む人はマナーが悪いと考えられているので、足を組まないことを前提とした車両幅なのだろう。 しかしながら、外国の方はどうだろうか。先日、トランプ大統領が訪日された際、天皇皇后陛下に会われた前でメラニア夫人が足を組んでいたのに違和感を感じた人もいただろう。しかしながら、欧米では足を組むことが足をきれいに見せる一種のフォーマルな作法とされ、また、相手に気を許している仕草とされる。つまり、欧米では人前で足を組むことは決してマナーが悪いと考えられていない。 日本は床に座る正座の文化があったせいか、人前で足を組むと横柄な態度に写り、あまりよい印象を与えない。狭いところですれば、尚更だろう。そもそも揺れる電車で両足地につけたほうが安定性がとれるのにあえて片足しか地につけないとは不合理である。骨盤も歪み腰痛のもとになりかねないだろうに。とやかく言ったが察しの通り私も人前で足を組む人は嫌いである。 来年はオリンピックイヤー、外国人が多く来ることが予想されるだけに、マナーの違いには寛容にならなければならないと思う。

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