ブユは地域によっては、ブヨ(関東)やブト(関西)などと言われている。見た目はハエのような丸みを帯びた2〜4mm程度の吸血性の虫である。蚊と違い羽音がしないので刺されても気が付きにくい。また、蚊は口を皮膚に刺して吸血するのに対して、ブユは皮膚を嚙って吸血する。吸血に際して混入する虫の唾液がアレルギー症状を引き起こすのだが、ブユのほうが蚊よりその毒性が強く、刺された箇所は水脹れを来たす程腫れが蚊よりひどいことが多い。適切な治療を行わないと、色素沈着などの跡になったり、痒みが慢性化する結節性痒疹となる恐れがある。
ハエのような見た目とは裏腹に、綺麗な川でないと、幼虫は育たない為、都心部ではあまり見られない。登山、バーベキューやゴルフなどのレジャーで訪れる清流域で刺されることが多いであろう。そのような場所では極力露出を控え、刺された場合は医療機関への受診をすすめる。
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